錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-


 郊外──町と町をつなぐ道路は閑散として、広がるのは荒野に点在する雑木林だけだ。

 黒い車がおもむろに止まり、黒のスーツを着込んだ男が2人出てくる。

 1人が後部ドアを開き、未だ意識のない両手足を拘束したチャラローグを引きずり出して肩に背負った。

 そして、目の前にある廃ビルへと足を向ける。

 ガタついているドアを乱暴に開き、とても整っているとは言えない室内の奥まったところに青年をこれまた乱暴に転がした。

 数年の間、使われていなかったホコリが音もなく舞う。

「俺は連絡する。お前は車を裏に回せ」

 細身の男が発すると、やや背の低い男が頷いた。