「それが解ってるなら頑張れよ」

 頑張らなくても上手く出来るのは途中までだ、誰だってそれなりに一生懸命生きてる。

「お前も、お前の両親もそうだろ」

「……うん」

「頑張るってのはいつもじゃない。必要なときだけ頑張ればいい」

 でなきゃ疲れるだけだ。

「そか」

「とりあえず早く戻ろうぜ、これ重くて」

 げんなりしているチャラローグにクスッと笑い、家に向かった。