「ほえ? じゃあここも俺の世界ってこと?」

「ある意味ではそうだな」黒ローグ。

「元の世界に戻る方法を考えていたところだったんだ」

 チョーカーローグ。

「ネリネが説明に唱えたデタラメの言葉で、まさか君が召喚されるとはね」

「オレ被害者なのに、なにその残念感」

 バサバサの髪が感情を示すようにしんなりとした。

「とにかくネリネ、使ったと思う材料と参考にした本を書いて持ってきてくれないか」

「わかった」