「君は解らないか?」

「えっ!?」

 突然、こちらに振られてドキリとした──どう考えても心当たりがある。

 あり過ぎるというくらいにある。

 話すのは構わない、構わないが……そうするとその理由を訊かれてしまう。

 それだけはイヤだ、いくらなんでも恥ずかしすぎる!

「あたしもさっぱりぃ~」

 乾いた笑みと共に返した。