心の違和感を持ちつつ自転車を押していくと──

「なにこれ」

 目の前に隣のお兄さま、ローグが歩いてくるではないか。

 さすがのネリネもこれはおかしいと気がついた。

「あ、あの!」

「ん? おはよう」

 それ3回目だわよ! そういえば若干、服の柄がみんな違ってたわ。

「ちょっと話があるんだけど」

「なんだい」

 怪訝な表情を浮かべるローグの手を取り、家に戻る。