次の日──母が仕事で出かけている間にネリネは地下にこもった。

 先日とは少し違った材料を持ち寄り(適当なので覚えていないだけだ)、室内は再び重苦しい雰囲気に包まれる。

『アビタス・ユルグス・ローグ・アシャール!』

 虹色の火花が散り、静けさが戻る。

「またぁ?」

 何もない空のフラスコに残念な声を上げた。