それにグロウは慌ててわたわたすると、またお約束のようにコーヒーに指をひっかけてテーブルに茶色の液体を広げた。

 サラは思わず小さく吹き出し、さらに慌てるグロウにコロコロと笑った。

「あなたって」

「は、はい」

「鍛え甲斐があるわ」

「は……?」

 いつか、あなたにキス出来る日が来るのかしらね──



END


※作中に登場する一部の団体名や社名、武器関係などは創作に基づく物で実際のものとは関係ありません。