夕刻──

「あ、準備しなくちゃ」

 ローグと駅前で待ち合わせしてるんだった。

 仕事終わりにどこかでディナーしようってローグに誘われているのだ。

 付き合い始めてすでに一ヶ月が経とうとしているが、ローグは未だにキスすらしてくれない。

 そこでコレ!

 ネリネは誰もいない部屋で小さなガラス瓶を得意げに掲げた。