とある日曜の昼下がり──サラはネリネとローグの間をどうやって裂こうかと、自室で思案していた。

「!」

 そこに、玄関の呼び鈴が鳴る。

 両親は出かけていて家には自分しかいない。

 サラは仕方なく玄関に向かった。

「はーい」

 めんどくさげにドアを開くと、そこにネリネが立っていた。

「!」

 驚いたが、すぐに睨みを利かせる。

「ローグとデートなんじゃないの?」と嫌味でも言ってやろうかと考えたが、それも腹が立つので止めにした。