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涼子…俺はその名前を、どこかでみたことがある様で…
でも…思い出せない…
涼子ちゃんは、車の右端で小さくなって、小刻みに震えているのが、ミラー越しに見える…
右手で左手首を、ギュッっとつかんでいる…
俺は、あの子を引き取って何ができるんだろ…
「和…大丈夫か？」
勇作が聞いてくる
「あ、ああ…」
「大丈夫！なんかあったら、俺らもすぐ向かうって！」
俺が思っていたことをすべて知っていたのかの様にサラッという
「あーーーーーーーー!!!!」
突然の声にビクッと反応する
声の主は竜也だ
「な、なんだよ…」
「そ言えばさ…俺ら、急に現場抜け出したよな…」
真っ青な顔でいう
その時
「あ～、それなら大丈夫！具合が悪いって、連絡しといたから、あと、和が、女の子を、とりあえず引き取るってことも！」
勇作が ！！自信満々に言う
それでもまだ話を進める
「それで、和のこと！、一回本人と話したいって。また落ち着いたら連絡するって」
後半の、言葉で車内がシン…と静まり返る