声が漏れる
「あんたさぁ～誰に言ったかわかってんの？」
怒りに満ちた声でいう。
渡辺さんは、目で、仲間達に合図をし、私を、取り押さえた。
「家族と、同じ場所に行かせてやるよ…」
そっと、低い声で言い、ナイフを、私の頬に当てる
ビクッと体が反応する
ガタガタ…と足が震えている、立っているのもやっとだ
渡辺さんは、私の反応を、面白がる様に、ナイフで、顔をなぞる

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「涼子…涼子！？」
顔をあげると涼子ちゃんがいない
急いで、リビングに、行く
そこには、メモが置いてあった
文章のあとには
涙で、濡れた跡…そして
ありがとう、の文字…
「ま、まさか…」
急いで着替え、学校へ、向かう、
「間に合え…間に合え…」
呪文の様に唱える

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「なあ！？、良い体してんじゃん？、体、売られるのと、殺されるの、どっちがいい？」
ナイフで、体を、なぞりながら言う
もう、いいよね？
「こ、殺して…」
震えている声で言う
「そ！、結構高く売れると思んだけどな？…まぁいっか！お願いどうり、殺してあげる」
ナイフを、構える
ギュッっと目をつぶる


グサッ…

ポタ…ポタ

血の垂れる音…

だけど…痛く、ない
「う…う…」
バタッと人の倒れる音がして、目を開ける、
渡辺さんは
「あんた……まさか……」
っと言い、仲間と逃げていった
私は自由になり
刺された人のそばに、走る
「和也さん！！！」
顔もみていない、だけど、そう叫んだ
そばに行くと、和也さん、だった。
「う…ハァハァ…大丈夫…浅いから…大丈夫…」
そう言って立ち上がった