ヒューーーーー
強い風がふく
私は…あの人がいてくれたお陰で、ここまで来れた…ありがとう、
「さよなら…」
涙が頬を伝う
私…なんで、泣いてるんだろ…もう、何もないのに…

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今日は、メンバーと、雑誌の写真を、撮りに来ている
今は、休憩で、町を散歩している、だけど…みんな変装していて、すごい目で見られてる…
「なぁ、あれって…」
田中が、サングラスの上からでもわかるぐらいの、真っ青の顔で言う
植上は…呆然とそこを、見つめている
俺もその目線を追う
「お、おい!」
思わず声が出た
そこには今、自殺をしようとしている女の子がいた
「行こう!!」
そう叫び、
その学校の塀を乗り越えた
もうすぐのところで、女の子が飛び降りた
「あっ!!」
急いで着地点を探す…
「うっ!!」
女の子は俺の胸に着地した
フラッ
足がすくむ
「おい…お前…すごいな」
高岡が俺を、支える
「と、とりあえず、救急車!!」
メンバー内でも、一番冷静な波川が言う

すぐに救急車が来て、俺らも、付き添った

病室では、ナースが、ざわざわしている
「どうしたんですか?」
ちょっとKYな植上が聞く
「あの…その子…最近、家族をなくしていて、保護者がいないんです」
「その子…とりあえず預からしてもらえますか?」
俺は、その後の事を考えずに言った、なんだか、見捨てられなかったからだ
「いや…それは…」
「お願いします!」
「じゃ…資料にサインをいただけますか?」
「はい。」
なんで…俺こんなに…
しばらくするとさっきのナースが資料を持ってきた
俺は“亀澤和也”っとサインを書く
「じゃこれで…」
ナースが帰っていくとメンバーが走ってやって来た
「おい!どうすんだよ…」
「ああ、」
曖昧に返事を返す