部屋についたらベッドに身をなげた…どれくらいの時間がたったのだろう…携帯で時間をみようととってみると電話がかかってきた…
「はい…もしもし…」

「ようやくでた…心配したんだからね?」

「ごめん…寝てた…」

「晩ご飯出来たから来てね?」

「はーい…」

暗い階段を降りて靴を履き玄関の鍵をしめる、お隣といっても家の玄関から絵美の家まで歩いて50歩ほどしかない…お隣すぎるよなと毎回思いながらインターホンを押す、しばらくしてから足音が聞こえてきた…

「優兄ちゃーん!」

「お、風太…偉いな…」
といって頭を撫でる。

「えへへ…早く早く!!」
玄関を入って靴を脱ぎ用意されていたスリッパに足をいれる…

「優兄ちゃんがきたよー!」
風太は弟のように可愛がっていた

「いらっしゃい…」

声をかけてくれたのは絵美のお母さんだ…俺お母さんは…考えるのをやめよう…悲しくなるだけだ…

いただきます。と声をだす、俺にもこんな家族がいたらなと思う…

晩ご飯の後また1人の家に帰る…
明るいところから暗いところに行くには勇気が必要だと思う…暗闇に自分が押しつぶされないかって思うからだ…

玄関からいつものとうり風呂に入って歯磨きをしてベッドに行く…

隣の絵美の家から光が射しこんで部屋を照らす夕日みたいに温かい光は俺に夢を与えてくれる…

朝起きたら家族がいるんじゃないかって