♥♥♥信長の愛しきひと…淡雪のような恋♥♥♥

信長は
馬にのせて


菊を 
海に連れてきた。



秋の深くなった海辺は
肌寒かった。



そんな菊に 
羽織をかけると


信長は
菊と並んで
大きな海を眺めた。



「寒いか?」


「はい。少し
でも、平気です」


菊の体を
覆うように抱き寄せ


信長は


「そなただけが
生きる支えじゃ」


より一層 
抱きしめる手に
力を加えた。