「信長…さま…」


菊の目の前に


いつも 
意地悪そうな笑顔を浮かべて


そのくせ 
切なそうに
菊を抱きしめた


あの 
信長公が
仁王立ちに立っていた。


菊の瞳に涙が浮かんだ。



来てくれた



私を
探して

はるばるここまで…