♥♥♥信長の愛しきひと…淡雪のような恋♥♥♥


布団に
優しく寝かせ

未だに寒さに震える菊のため
火鉢に火をつけた。



そして

菊の腕を 
さすり


「悪かった」


と詫びる景虎は

戦国の世を生き抜くために
戦う武将ではなく


一人の 
恋する男に過ぎなかった。





菊は 腕をさすられながら
景虎を


うすれゆく意識の中で


ただ
見ていた。