夜になると


更に 
牢屋は 
底冷えして

菊は
歩き回るのも
疲れて

隅に 
じっと動かないで
座っていた。



もう
だめかも



悔しい

こんなところで
死んでいくなんて




菊は 
細かく唇を震わせた。