「おのれ!
景虎めが!


たかが 
守護代の四男との分際で


菊を
我が 
焦がれて止まぬ菊を
監禁したと申すか!」



信長が 
派遣した忍者の
お陰で

景虎の 
城の様子が
把握できていた。


信長は
あわれな菊を思い荒れ狂っていた。




断じて……
許さぬ!


沸き起こる怒りは

火山のように

爆発しそうだった。