♥♥♥信長の愛しきひと…淡雪のような恋♥♥♥

「何故じゃ?」


菊は 
観念のしどころと思って

「帰りたかったから」
本音をぶちまけた。


「尾張にか?」


「はい。
私は 
あなたの子供を産む
道具になるつもりは
絶対に
ありませんから」


震えながら 
自分の気持ちを
伝えた。




もう……

切られても 
構わない


このまま

いい様に 
子作りの道具として
使われるくらいなら

いっそ……



菊の頬を
涙が伝った。