「馬の毛並みが
えらく良かったんでさぁ。


ありゃあ、普通のもんが
乗れる馬ではねえと」


「なんと!毛並みのいい馬か
色は?」

「白でした」

「白馬とな!早く申せ!

その者は
きっと 
高い身分の者ぞ。

意外なところで尻尾を出しおったな」


信長は不敵に笑った。