♥♥♥信長の愛しきひと…淡雪のような恋♥♥♥

「私に?

ありがとうございます。
……綺麗」


菊は信長に手をとられ一緒に立ち上がった。
しばらく、菊はホタルブクロを眺めていたが
やがて信長を見上げた。



「あの 
信長様。



私を助けたのは 
確か 
ここでしたよね?」




信長は、溜息をひとつついた。



また
その話とな



「ああ、間違いない。
ここじゃ。


ここで
倒れているそなたを見つけたのじゃ」





信長は言いながら 
さも面白く無さそうに

辺りの草を
引き抜いては 
乱暴に捨てていた。