♥♥♥信長の愛しきひと…淡雪のような恋♥♥♥

由花は いそいで
外へ逃げようと


草履を探したが
見つからないので


裸足で 
庭へ出て走った。



門の所に 
門番が立っている。


どうしよう
あれじゃ
通れない


どこか裏口とか……。


探そうとして


「痛いっ……」
足の裏に
何かが刺さってしまった。



足を見ると
透明なガラスの欠片が
肉に食い込んでいる。


震える手で
ガラスを取りさると


辺りを見回し
足を庇いながらも 
出口を探した。


キョロキョロしていると…