♥♥♥信長の愛しきひと…淡雪のような恋♥♥♥

「のう
頼みがあるのじゃが……」



「頼み?」


「そうじゃ
この景虎の跡継ぎを
産んでくれはしないか?」


「は?ムリだから」


驚いた表情の由花。


真面目な顔の景虎。


景虎は
「なんと! 無理とな?」


「無理です
私、高校生だし
家に帰りたいし」



「家に帰りたいと申すのか?」


「……」


「確かに無理に連れてきたのは
悪かった


だが、もう
お前を信長の元へ帰そうとは
考えておらぬ!


お前が承知せぬとも
無理やりすることも
出来るのじゃぞ


良く考えることじゃ」


そういい捨てて
景虎は
乱暴に襖を開け部屋を出て行った。