「……気になってきてみれば
やはりのう」


顔を上げたところに
景虎の顔があった。


景虎は
侍女になにやら
言いつけてから
由花のそばへまた来ていた。



「怖いのであろう?」


「……いえ」


あなたが夜来る方が
よっぽど
怖いです・・