戦国の世に来てから
玉さんの家にお世話になっていた。

あの頃は玉さんの寝息がすぐ横に
聞こえて

安心できたし
怖くなかった。



今は誰も
見えるところにいないし


ただ……
無駄に広い部屋



恐る恐る布団を下げると

「ひぃーーー」


思わず声を上げた。