♥♥♥信長の愛しきひと…淡雪のような恋♥♥♥


「お前の世話をしていくうちに
なおの事
お前が恋しくなり
想いが募っておったのじゃ。

だが、無理はいかん。

今は何も考えずとも良い。

ただ、体のことを考えるのだぞ。よいな」


そういうと、優しく由花の体を布団へ寝かせ景虎はどこかへ行ってしまった。



そばに控えていた侍女が
由花の布団を整えると

「景虎さまが女の方に
御執心なご様子のは 
今まで一度も
見たことがありません。

あなた様の事を
大層お気に召したようですね」


もう一人の侍女も

「そうでございますよ。
これで
長尾家の跡取りの
心配もございますまい」


「は?跡取りって
それって?」


由花は驚いて
起き上がっていた。