♥♥♥信長の愛しきひと…淡雪のような恋♥♥♥


「・・・・ごめんね。

今まで・・・黙ってて」


涙ぐむ由花。


そんな由花を
愛しそうに見つめる信也の眼差しは


やはり 
織田家の末裔のせいなのか・・・


信長に 
そっくりで


息をするのも
忘れそうになる・・・




「やっと・・・
聞けた。


菊・・・お前の口から


信長を 
今でも愛していると・・・」



「え・・・」


菊?って言った・・・


その呼び名は 
まだ話さなかったはず・・










夕日に照らされた信也の顔が


信長の顔と


今 一つに


寸分のくるいなく

重なった瞬間であった。





   完