由花(真奈美)は
戦国の世で


こんな美しくりっぱな武将に逢えて
愛される事は


現代に戻る事より重要だし
何より幸せだった。



景虎に由花と呼ばれても
構わなかった。




だから、由花(真奈美)は


一生をこの戦国の世で
景虎と共に過ごそうと

決めたのだった。



のちの長尾医師らは
文字通り


由花と呼ばれ 
景虎に

愛された真奈美との間に
出来た子孫であったのだが・・・・


その話は、景虎の残した書物にのみ
語られた話であり


公に 
現代人に

伝えられずに来た長尾景虎(のちの上杉謙信)が

生涯独り者だったという話の裏に隠された

真実である。