「綺麗だなー。由花」 信也は 由花のウエディングドレス姿を見て 感心していた。 「本当?」 由花は 満足そうに鏡の中の自分を見た。 一瞬 鏡の中の自分に 馬に跨って 雨の中 駆け抜ける信長の姿が 重なった気がした。 「あ・・・・・」 声を上げ 由花は 口を抑えた。 眩暈がして 倒れそうになった由花を 後ろから 信也が 抱きとめた。