「なんて事を! 城へ つれていくからな! すぐに すぐに……」 目の前でどんどん 血の気を失って 雪のように白くなった菊を 抱きかかえようとした時 信長は 菊があまりに 軽い事に 気がついた。 次の瞬間・・・ だんだん 薄れゆく 菊の姿が 信長の目の前にあった。 「!菊? これは・・・・・ 一体どうしたことじゃ・・・」 訳がわからず 信長は 固唾をのんだ。