信長は竹林の銀梅草の辺りへ来て 驚愕した。 なんと! 足跡が…… 数人の草履の足跡、ふみつけられた銀梅草。 菊が好きな花を このように無残に踏みつけて どこかへ行くはずも無い… とすれば… 信長は周辺を歩き回り 何人か人が通ったように草が 倒れている所を見つけた。 それは大きな道まで 続いていた。 これは…… 信長は拳を固く握りしめた。