♥♥♥信長の愛しきひと…淡雪のような恋♥♥♥

信長と菊の間に
時を越えて


愛をはくぐんだという 
想い出が

川のせせらぎのように
流れていった。





それは 



菊との記憶を失ったままの信長にも
充分に伝わっていた。



「・・・・・き・・・・く・・・」



信長は 
女が持っている菊の花を
見つめた。



好きな花である菊・・・・



その花の名前を


何度も
口にしたような気がする。









信長は 
馬をとめたまま

考え込んでいた。