「美濃の姫・・・・
どんなおなごか
拝見するとしようかのう」


馬を城へ走らせる信長。



その途中、竹林の中で
信長は足を止めた。



ひとりの女が
林の中を歩いていた。



手には黄色い菊の花が
握られていた。



その姿は
輝きを放ち


信長の目を
くぎづけにした。