大うつけとされた信長は 怪我もほとんど 完治して その日も 馬に跨って 山の上に来ていた。 家臣の者達が 「信長様、もうそろそろ・・ 戻りませぬと・・・・ 濃姫様が おいでになるころかと・・・」 口々に 信長をたしなめた。 「濃姫なら・・・・ ついたようじゃぞ。」 山の上から 濃姫の輿入れの行列が見えていた。