だいぶ 時が立ったように 感じる。 囲炉裏の火を 見つめながら このおなごの体が 少しでも暖まると良いのだが・・・ そう 柴田 勝家は 思いつつ 一晩中 火を焚いた。 しかし・・・ 不思議なおなご じゃ・・・ 武田との 戦のあと・・・ 忽然と いなくなってしまったというのに。 あれだけ 探しても 見つからなかったのに・・・ ふいに こうして また現れるとはのう・・・