「・・・こんどこそ どうか ここへは戻らずに 戦国の世へ お爺さまの元へ いってください。 そして もう 二度と戻らず お爺様の残した書物のとおりに しあわせに お暮らし下さい。 でないと・・・ 僕が困ります。 あなたには 代々続いていく 長尾家の子孫を 残してもらわないと」 長尾医師は 持ってきていた注射器を 手にして 由花の前に出した。