どうして? おばあさま? また 戻ってきたなんて・・・ そのまま あの時代にいれば いいものを・・・ 長尾医師は 静かに拳を握り締めた。 由花の母には 見当がつかなかった。 由花が どうして 肩を怪我しているのか 何故、傷ついているのか どうして 病院から 勝手に抜け出していたのか・・・ でも・・・ 何か 目覚めたくないほどの事が 由花の身の上に 起きている。 それは確かだった。