諏訪御前という側室の存在も
疎ましかった。


三条夫人は、これ以上

晴信に
関わる女を
減らしたかった。



ただ、それだけの為に
手に入れた毒の粉薬を
菊のお膳に


そっと 
忍ばせたのだった。