♥♥♥信長の愛しきひと…淡雪のような恋♥♥♥

「な!なに!
だれよ。あんた」


「それがしは……ただの旅商人。」

男は 
由花の顎を指先で
くいっと
持ち上げ

品定めをするように
じろじろ見始めた。


「お急ぎを!」

周りの男がそう言うと
男は頷いて

「うむ」



そう言うなり 
由花のみぞおちに
拳を
ドスッと入れた。



「うっ!」




由花は 
気を失い
男に担がれて


竹林を急ぎ足で
連れて行かれた。





後には
踏まれて


滅茶苦茶になった銀梅草が
地面に残っていた。