信長の様子を
心配している平手は
家臣が持ってきた
『菊が長尾景虎に
またしても囚われている様だ』
という情報を
伝えずにいることにした。
「信長様、爺を許してくだされ。
今は
ただ恋というまやかしにも似た
熱に浮かされているのみ・・・
時がたてば・・・
恋心なんぞ
うつろいゆくもの・・・
しばらく我慢してゆけば
必ず忘れてしまう
とるに足らぬ問題に違いない・・・
どうか・・・爺を
お許しくだされ」
平手は
信長の後ろ姿に
そっと
呟いて頭を下げた。
心配している平手は
家臣が持ってきた
『菊が長尾景虎に
またしても囚われている様だ』
という情報を
伝えずにいることにした。
「信長様、爺を許してくだされ。
今は
ただ恋というまやかしにも似た
熱に浮かされているのみ・・・
時がたてば・・・
恋心なんぞ
うつろいゆくもの・・・
しばらく我慢してゆけば
必ず忘れてしまう
とるに足らぬ問題に違いない・・・
どうか・・・爺を
お許しくだされ」
平手は
信長の後ろ姿に
そっと
呟いて頭を下げた。


