♥♥♥信長の愛しきひと…淡雪のような恋♥♥♥

信長の様子を
心配している平手は
家臣が持ってきた


『菊が長尾景虎に
またしても囚われている様だ』


という情報を
伝えずにいることにした。




「信長様、爺を許してくだされ。


今は 
ただ恋というまやかしにも似た
熱に浮かされているのみ・・・


時がたてば・・・


恋心なんぞ
うつろいゆくもの・・・


しばらく我慢してゆけば


必ず忘れてしまう

とるに足らぬ問題に違いない・・・


どうか・・・爺を
お許しくだされ」



平手は
信長の後ろ姿に


そっと 
呟いて頭を下げた。