「月のものとな・・・・
さようか・・・」


菊は今日は自分の体の余分な血が
流れていく日・・・


だから・・・・


幾日か 
待ってほしいと


景虎に 
耳打ちしたのだった。



それでも


景虎は 
菊に近づき


優しく 
口づけをした。



長い 
長い接吻は


菊を 
苦しくさせた。



「待ちきれぬ・・・・

はよう・・・我がものになって


傍に常にいてほしい。





そなたは希望であり
夢じゃ。


信長とは 
ちごうて


わしは、そなたしか 
愛さない


生涯そなた一人を
見続けていく・・・」


景虎の言葉に
菊の胸は痛んだ。