瞳を大きくする景虎。


我が体を
抱きしめてくれておる・・・



愛しき・・・おなご・・・




景虎は
菊の首筋に顔を埋めた。



「景虎・・・・さま・・・」




菊が


景虎の名前を


切なげな口調で


呼んだ瞬間だった・・・