♥♥♥信長の愛しきひと…淡雪のような恋♥♥♥


やがて、瞬きを
数回して
目を覚ました菊。



菊の傍に
ずっといた景虎は


「目が覚めたか?」


と 
優しい声色で聞いた。



「・・・はい・・・
ここは?」


周りを見回す菊。



景虎は
菊の様子に


例えようもない不審を抱いた。



この様子は?


なんとも おかしい・・・


わしを見たら 
跳ね起きて


突き飛ばすか 


悪態をつくか


逃げようともがくか


そう思っていたが・・・



この妙に落ち着いた様子・・・


妙だ・・・