♥♥♥信長の愛しきひと…淡雪のような恋♥♥♥

「ユリオプスデージー・・・

この花の名前です。


キク科の花で 
ギリシャ語で『大きな目を持つ』
という意味の言葉です。



あなたにぴったりだ・・・」


そう言って 
微笑む表情が


迷い込んだ戦国の世を
思い出させずには
おかなかった。


あの竹林で 
信長が
髪にさしてくれた日の淡い思い出を


由花に 
はっきりと見せていた。



「どうしました?」


つい 
涙ぐんでしまった由花に


信也が
心配そうに尋ね


そして 
由花の頬に
こぼれ落ちた涙を
指で 
そっと拭った。