病室で 
景虎の子孫である医者に


詰め寄られ
気を失った由花。


そんな由花を静かにベットに
寝かせ


医者の景冶は
由花の顔にかかった前髪を


そっと なおすと


「・・・あなたに逢いたかった。

ぼくの・・・おばあさま」
と、静かに呟いた。


それから
微笑んだ景冶は
もう一度 由花を眺めてから
病室を出て行った。