信長に 倒れて気を失ってるところを
竹林で助けられてから



五日目




菊は

また竹林の銀梅草のあたりを
ウロウロしていた。


菊には
信長に 言っていない事が
たくさんあった。



第一に

記憶を失ったように言ったが




過去の事も 自分の名前も
自分に恋人がいない事も



すべて覚えている。






黙っているのは

菊が この時代の人では

無いって事が 原因だった。