その頃
同じ山吹色の月の下


信長は
夜昼問わず


菊を

愛して止まぬ
女を捜していた。




寝ることさえも
ままならない・・・



菊・・・


どこへ・・・


どこへ消えたのじゃ・・・



信長は
菊の身を心の底から案じていた。



「わしは・・・
間違っておったのか・・・」