「景虎の腕の中?


ありえない・・・
絶対に!」



そうは言ったものの
この医者は



知っている・・・


私が 
戦国時代に行った事を。




「その・・・・書物を
見せてください」



医者は由花の顔に

自分の顔を近づけた。




「な・・・・・」


「景虎・・・ぼくの祖先は
どんな人でしたか?


聞かせてください。
実際に会った感想を」


医者と景虎の姿が
重なった。


怖い!


こんなの 
やだよ!






信長さま!・・・・





知らないうちに由花は

信長に助けを求めていた。