信長の顔がゆっくりと
菊に近づき


ふたりの
求め合う心が重なり合った。


菊の想いの全てを
受け留めるように


信長は 
はげしく

菊の 
唇を奪っていった。


菊の心は

また

信長で 
満たされていった。