人のいない部屋に入ると
襖を閉めた信長は

力強く
菊を両腕に閉じ込めた。


「信長さま・・・・」


「逢いたかった・・・・」


菊は信長の胸に顔をうずめた。


「逢いたかったぞ・・・菊」



「・・・・・信長様・・・・」


信長は菊の髪に

そっと口づけた。